日本で見られる温泉の種類とは?

我々日本人は温泉が大好きですが、そもそも温泉とは一体何でしょうか?温泉とは、地中から湧き出る水、水蒸気、その他の気体の温度が25℃以上であるもの、または特定の鉱物を最低限含んでいるものだと定義されています。

温泉の源泉

温泉は従来、地下から自然に湧き出る場所にありましたが、新技術により、数キロメートルもの深さの井戸を掘り、全国どこでも温泉水を汲み上げることが可能になりました。これにより、天然の温泉源がない都市の中心部でも「温泉浴場」を作ることができるようになったのです。

水の種類

ここ日本にはたくさんの温泉の種類があります。香りがある温泉、酸性やアルカリ性、見た目も匂いも感触も普通の水のような温泉、またミネラルを豊富に含む温泉もあれば、ミネラルを含まない温泉など、実に様々な温泉があります。そこで以下では、日本にある温泉の種類をいくつか紹介していきます。

単純温泉 – 単純温泉は25度以上のぬるめのお湯ですが、ミネラルは含まれていません。単純温泉は、疲労回復、神経痛、不眠症、血圧過多などの病気に効果があります。

硫黄 – 腐った卵のような硫黄臭と、黄色い沈殿物が特徴です。血管を広げ、皮膚を柔らかくする作用があり、ニキビやシミ、傷、糖尿病、高血圧、関節の不快感などに効果があります。ただし、刺激が強いので、入り過ぎに注意をしましょう。

カルシウム、ナトリウム、マグネシウムなどの硫酸塩を含む温泉は、薬効があるとされています。入浴すると傷や打撲などの皮膚病に、飲むと便秘に効果があることで知られています。

炭酸泉 – 美容効果で知られる半透明の水は、肌にやさしくなじみ、なめらかな肌触りを実感できます。定期的に入浴するとさまざまな肌の悩みを解決してくれます。

鉄泉 – 鉄分を多く含む温泉で、地表は無色透明だが、大気中の酸素と反応して褐色に変化します。鉄泉を飲むと保温効果があり、体内の鉄分濃度が上がるため、貧血や月経異常などに効果があります。

放射能泉-放射能泉には微量のラジウムやラドンが含まれており、血圧を下げ、痛風、心臓血管疾患、高血圧、リウマチに効果があると言われています。

酸性泉- 酸性泉は高原地帯に多く、強い殺菌力があるとされています。酸性の湯は肌によく、慢性皮膚病や婦人病に効果があります。ただし、肌が弱い人や体調の悪い人は避けたほうがよいです。

炭酸ガス-炭酸ガスが温泉に溶け込み、微発泡を起こします。発泡するお湯は他の温泉に比べて温度が低く、日本では非常に珍しいです。体を温め、血管の拡張や血圧の低下を助ける効果があります。